「自分で」つくる

去年オープンした神奈川大学のみなとみらいキャンパス。その1階にあるのが今回取材をしてきたFabLab MinatoMirai(ファブラボみなとみらい)です。「ファブラボみなとみらい」とはだれでも使えるデジタル機器を備えた実験工房のことです。デジタル機器と言ってもスマートフォンやコンピュータなど身近にあるものではありません。

「ファブラボみなとみらい」では3Dプリンターやレーザー加工機といった、家庭ではなかなか使う機会のないデジタル機器を使って実際にモノを加工することができます。自分の頭の中にあるアイデアを実際に形にすることができる場所なのです。

では、そもそも「ファブラボ」とはどういうものなのか。「ファブラボ」とは個人による自由なモノづくりの可能性を広げ、「自分たちの使うものを、使う人自身が作る文化」を醸成することを目指す工房のことです。最初のファブラボは2002年にマサチューセッツ工科大学で開かれました。それ以降ファブラボは世界各地に広がりました。日本にもたくさんのファブラボがつくられましたが、大学内に作られたのは神奈川大学が初めてとなっています。

僕たちが「ファブラボみなとみらい」の取材に伺ったときにも3Dプリンターが動いていました。ファブラボ内には神奈川大学の学生さんが作ったものがたくさん置いてありましたが、どれもユニークで面白いものでした。

そんな「ファブラボみなとみらい」ですが、魅力はモノづくりができることだけではありません。それは、その場にきている人とコミュニケーションをとれることです。大きな工房ではないため、椅子と椅子が近く話しかけやすい距離感になっていました。基本的には利用するにあたりお金がかかりますが、無料で利用できる時間帯もあるそうです。見学のみであれば料金はかからないそうです。

家では使うことのできない機器を体験することのできる「ファブラボみなとみらい」。ぜひ一度見学にいってみましょう。

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