「ものづくりを通して繋がりを広げる場」

以前にも取材した神奈川大学。今回はその1Fにあるファブラボを取材しました。

ファブラボとは、多様なデジタル工作機器を備えた実験的な市民工房です。また、世界に拡がるラボと連携するグローバル・ネットワークでもあります。そのため、ファブラボは世界の色々な所にあります。それぞれのファブラボには共通して同じ機材を備えています。だからファブラボでは、ものづくりの知識やノウハウを様々な人と共有しながら、多様な機材で個人の自由なものづくりの可能性を広げることができます。

神奈川大学のファブラボは、もともと2014年に湘南ひらつかキャンパスにできました。2021年春にみなとみらいキャンパスに移転し、「ファブラボみなとみらい」として運営をスタートしました。実は神奈川大学のファブラボは、大学にあるファブラボとしては初めてだそうです。神奈川大学の学生さんは授業内や課題作成のために利用することが多い様子でした。

「ファブラボみなとみらい」には実際、たくさんの機械がありました。立体の模型づくりにピッタリな3Dプリンターや光でものを削ったり切ったりするレーザー加工機、最近ではアクスタやアクキーによく使われるUVプリンターが置いてありました。さらに、なかなか目にすることのないくらいの大型CNCルーターもありました。どの機器も最初にPCでつくりたい物のデータをプログラムしてそのデータを機器に送って使います。この作業が少し難しいと感じる人が多いようです。だけど、しっかりとした使い方を教わることができる講習や解説動画があるので安心して利用することができます。それだけではなく、スタッフの方や使い慣れている方がいるので気軽に聞くこともできます。ラボの中には、つくったものが展示されているスペースがありました。「こんなものもつくれるのか!」と、興味深かったです。

今回私は特別にレーザー加工機とUVプリンターを使ってネームプレートをつくらせてもらいました。実際に作っている工程に見入っていると、「どんなものがつくれそうか・どんなものをつくりたいか」という発見ばかりでした。

私はこのファブラボが、普段は違う場所にいて関わることのない様々な人達がコミュニケーションを交えながらつながり、ものづくりを楽しむことができるような場所になったらいいなと思いました。

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