MV作りは “連携プレー”

今日、音楽と映像は切っても切り離せない関係です。ザ・ビートルズから始まり、マイケル・ジャクソンのスリラーなど、音楽と映像の融合は多くの感動を生み出しました。

今回取材させて頂いたウスイヒロシさんは、主にそんなMV(ミュージックビデオ)の作成に携わる「映像ディレクター」です。

ウスイさんは初め、映像系のアルバイトをやっていて、その後に自分の映像の仕事の舞台を音楽業界に移しました。アシスタントディレクターを経て、現在はフリーランスの映像ディレクターをやっているそうです。

映像ディレクターの仕事のお話を聞いていて1番感じたのは、MV作りは連携プレーだということです。なぜなら、依頼主によって異なりますが、撮影場所が競技場のような広い所であると、カメラだけでも50台は必要になるそうで、演者や他の関係者の方々を考えると想像出来ないほど沢山の人間が同じ1つの仕事を関わっていることになります。ここまで大規模であると進行管理も大変でしょうし、連絡の1つも複雑で時間がかかることでしょう(私たちは数十人程の伝言ゲームでも失敗するので)。実際、ウスイさん自身も担当者との連絡ミスで仕事をやり直さなければいけなくなった経験があるそうで、当時は生きた心地がしなかった、と振り返っていました。また、ウスイさんの映像の作り方は、人とのやりとりを通してアイディアを決定し膨らませていくやり方なので、特にコミュニケーションは大事なのです。

最後にウスイさんは「好きなものを信頼できる人たちとアウトプットすることが自分を豊かにしてくれる」とおっしゃっていました。学生時代は自分と共通の趣味を見つける機会に溢れています。私の場合は、とりあえず所属しているバスケット部を、「好き」をアウトプットする場として大切にしていこうと思いました。

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