人や社会に寄り添うデザインを

現在、桜木町と横浜港の間を通る鮮やかな黄色いバス。ファンの間では「黄色水玉」と親しみの意味を込めて呼ばれていて、多くの人々からの注目を集めています。そんなバスをデザインしたのは、万国橋SOKOにあるNDCグラフィックスです。今回お話を伺ったのは、NDCグラフィックスの代表者 金江秀一さんです。

NDCグラフィックスは、身近にあるいろいろな問題をデザインの力によって解決し、気持ちのいい生活を実現するデザイン集団です。金江さんは、具体的な例をあげて分かりやすく教えてくれました。例えば、手書きで示された犬の糞や尿お断りの看板はよく住宅街などで見かけますが、私は見かけるたびに気持ちのいいものではなく思えてしまいます。そんな、一見気持ちの良くない看板も、オシャレに誰が見ても分かるようなデザインとして形に表すことでみんなに気持ちのいい生活を実現させてくれる会社なのです。

会社で働いているひとは9人と少なく思えますが、同じフロアにはX-PortというNDCグラフィックスで作り出したデザインを商品開発し、販売する会社がとシェアしています。

私が一番印象に残ったのは、アートとデザインが違うというお話です。「アートは、自分の気持ちや主張などを形にあらわし問題提起すること。一方でデザインは、アートを使ってビジネスや社会の問題解決をすること」。と教えてくださいました。

そのために、相手のイメージや要望に答えられるようなデザインにしたり、人間が本能的に心地よいと感じるもの・ユニバーサルデザインを活用したりしています。つまり、そのデザインにふれる全ての人に寄り添うデザインや気持ちのいい生活をつくるデザインを生みだしているお仕事なのだと思いました。

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