みなとみらい線のひとつひとつの駅はすべてデザインが違います。なぜなら、横浜の街と一体感を作るため、歴史や特徴に合わせてつくっているからです。また、みなとみらい線は、すべての人に「優しく、わかりやすく、使いやすい」空間を目指してデザインされました。
まず、最初に元町・中華街駅について紹介します。元町・中華街駅の周りは江戸時代、多くの外国人がこの地に来て商売を始め、まちの国際化がすすんでいきました。そのため、駅構内はまるで一冊の本のように、昔の街や人物、日本で横浜が初めて取り入れたものの写真が壁にプリントされていて、博物館のように楽しむことができます。
次に馬車道駅について紹介します。馬車道駅は歴史が残る地域と、開発が進む地域の中間にあります。そのため、改札上部のドーム空間は過去と未来の融合を表すデザインになっています。また、馬車道の過去を表するため、壁にレンガを使っています。他にも横浜銀行本店で使った金庫扉のパーツが飾られています。金波、銀波というアートも飾られています。
みなとみらい駅は海を感じさせる青色を中心にデザインされています。駅の壁がぼこぼこしているとおもったことがありませんか?それは波をイメージしているのです。また駅のホームには地上のふんいきを表した街灯があります。駅のホームから吹き抜けて地上のクイーンズスクエアとつながっています。このような駅は他にあまりないそうです。
次に新高島駅について紹介します。新高島駅は昔、海の中にあったところです。そのことを表し、ホームはスピード感のある水の流れをイメージしています。また、エスカレーターの位置を分かりやすくするために鋼製のアートを設置しています。
最後に横浜駅について紹介します。横浜駅は東急電鉄との共同使用駅なので、管理は東急電鉄にまかせているそうです。また、駅の中間に、どこからがみなとみらい線を運営する横浜高速鉄道株式会社の持ち物なのかをしめす印があると教えてもらいました。ぜひ探してみてください。
このようにひとつひとつの駅のデザインには意味があり、すべて違います。実は各駅の駅名標も駅のイメージに合わせてデザインが少しずつ違います。みなさんもみなとみらい線にのるときには、ぜひ確かめてみてください。