「すごい」がひろげる

今回は写真家の豊田直之さんにお話を伺いました。今まで取ってきた写真や写真家になったきっかけまで、いろいろなことについて話していただきました。

 豊田さんのルーツは意外なところにありました。写真家になる前の豊田さんは釣り雑誌のライターをやっていたそうです。ライターとしてカメラマンに写真をオーダーしとってきてもらっていました。しかしカメラマンが撮ってきた写真に納得がいかないこともありました。そこで考え付いたのが「自分で撮りに行く」ということでした。豊田さんは本格的なカメラを買い、どんどんと写真の世界へとのめりこんでいきました。

 ある時豊田さんに大きな転機が訪れます。それはキヤノンのカレンダー写真のコンペでした。最終選考された人の写真がキヤノンのカレンダーに使用されるというものです。それまで個人応募の写真家が選ばれたことはなかったそうです。しかし、豊田さんはコンペで勝ち残り、見事にキヤノンのカレンダーに採用されたのです。これを機に写真の仕事が入ってくるようになったそうです。

 たくさんの美しい写真を撮ってきた豊田さんが写真を撮る理由、それは「自分がすごいと思ったものをほかの人にもすごいと思ってほしい」からです。
現在豊田さんは、写真を撮ることから広がり、プラごみを拾って海をきれいにする活動や、小学校などへ出張して環境講座をしたりなど、活動の幅を広げています。「好き」を仕事にし、それを糧にさらに仕事を広げていく。このことのすごさを実感した取材でした。

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