長い間横浜を見守るホテル

現在から約93年前、関東大震災が起こり横浜に大きな爪痕が残った頃、街を活性化するシンボルとしてホテルニューグランドは生まれました。今回は、そんなホテルニューグランドを取材しました。

1927(昭和2)年に、横浜市や企業、横浜市民の支援を受けて本館ができました。1991(平成3)年にはタワー館が完成するなど、時代の変化に合わせて変化を遂げてきました。従業員は300人で、部屋は本館・46室とタワー館・192室あわせて238室あります。

ホテルの中には、旅人を癒やす天使の装飾がいました。なんだか天使に見守られているようです。

また、フェニックスのモチーフも多くみられました。不死身のフェニックスは、横浜の復興の象徴であり、ホテルニューグランドのマークにも用いられています。本館はクラシックなデザインの壁や柱、希少価値の高い横浜家具があり、一方でタワー館は爽やかおしゃれなイメージがあり、対照的ですごくおもしろかったです。

有名なプリンアラモード、シーフードドリア、スパゲッティナポリタンはホテルニューグランドで生まれたことに驚きました。お客様への思いやりからできた料理だそうです。そして、私が一番すごいなと思ったのは、歴史の教科書に出てくるマッカーサーがホテルニューグランドに宿泊していたことです。他にも、大佛次郎さんや横山剣さんなど多くの有名人もホテルニューグランドを訪れています。古くから横浜を見守り続け、いろいろな人に愛されてきたのだと実感しました。

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