最近、三谷幸喜さんの「ラジオの時間」という、生放送のラジオ局内で起きるドタバタ劇を描いた映画を見ました。本当に映画みたいなハプニングは起こるのかなぁと期待に胸を膨らませながら、いざFMヨコハマに取材しに行きました。
FMヨコハマは今からおよそ33年前から放送している神奈川県を代表するラジオ放送局で、ランドマークタワーの10階に本社があります。取材が始まってすぐに目に留まったのがFm yokohama 84.7と書かれたサーフボードです。FMヨコハマのスタジオは港町である横浜の船をイメージしたデザインになっており、ドアは船室のような丸窓で、時計は浮き輪で縁取られ、床はウッドデッキでした。このような遊び心が盛りだくさんのスタジオだからこそ、明るいラジオを放送できるのだと思います。
今回は特別に生放送中のTresenという番組を見学させていただいたのですが、なんとゲストスタジオにさんまさんの娘さんのIMALUさんがいました!! スタジオには数えきれないほどのボタンとモニターがあり、DJの台詞に合わせてマイクを切り替えたり音楽をかけたりしていました。ミキサー、ディレクター、アシスタントディレクター、フロアディレクター、DJの役割の異なる4人がそろって初めてラジオが成立するため、チームワークが抜群でした。映画で見たよりも落ち着いた雰囲気で、温かさがありました。
「ラジオの時間」と今回の取材で、将来ラジオ局の裏方として働いてみたいと思いました。しかし全くハプニングがないわけではないらしく、かけなくてはならないタイミングで音楽がかからなかったり、電車の遅れで出演者の到着が遅れたりすることもあるそうです。ラジオ局で働くためにはまず、どんな場面でも冷静に判断できる人間にならなくてはならないと思いました。